2011年09月30日

現代医学の盲点 父が「肺結核」を発病、入院

信州から帰ってきてすぐ、デイケアー先から、「お父様の様子が元気が無いので診てもらったところ、肺炎を起こしていますので、そのまま入院させます」との連絡。その後、レントゲン写真から「どうも結核の疑いがある」とのことで、9月25日、感染病棟のある国立病院に入院。検査に回していた「たん」から「肺結核」との診断が出ました。夕方、毎日、世話に行っていますが、元気になってきています。

父は昨年暮れ、交通事故を起こし、胸骨骨折で入院、その後大きな脳梗塞の症状が発見され、4月初めまで入院していました。

「老人性肺結核」は最近は急激に増えていて、深刻な問題となっていますが、まさか、わがオヤジがそれにかかるとは、考えてもみませんでした。症状は「せき」や「たん」熱が出たり、体重が急激に落ちたりするようです。父は「せき」も「たん」「発熱」も無し、体重はこの4,5年で15キロほど落ちて、心配していましたが、それもまあ、老人ゆえあることぐらいにしか考えていませんでした。

どこで、どういうふうに「感染」したのか、断定はできませんが、「糖尿病」や「関節リューマチ」の薬から「免疫低下」を起こし、そうした弱った身体にもともと眠っていた「結核菌」が活動を始めたか、あるいは、ひとから「感染」したかだと「推測」します。

同居し、もっとも身近に父のそばにいるのは、僕と家内、2人とも最近の検診で「胸部レントゲン」は撮り、「異常なし」です。
法律で100日後に、僕たち2人は「検査」が義務づけられているようです。

医師からの説明では父は「重症」で、最低3ヶ月は入院となりそう。「せき」から放出される「結核菌」がなくなるまで薬を飲まなくてはならないし、薬の「副作用」が弱った「老体」にどんな悪影響するか、「楽観視」はできないとのこと。治療中、「劇症肝炎」を起こすと、まず、助かりません。

それにしても、「まさか肺結核とは」というのが正直な気持ちです。「せき」や「たん」「微熱」など典型的な「結核」の症状が無かったため、かかっている病院もレントゲン写真は撮っていても、どうも見逃していたように思います(あくまで推測ですが)。

専門医師も「写真からだけでは肺結核の診断は難しい」とのこと。
安静にして、栄養をつけながら体力を付け、薬で治すのが「治療」ですが、恥ずかしいことに、「肺結核」に気付かず、週4回もデイケアーに行かせ、「筋力」が衰えないよう「運動」をさせていた「ばか息子」の僕。苦しい症状が今まで無かったため、そんな逆効果の「運動」を嫌がりもせず繰り返していた「父」。口には出しませんでしたが、さぞ、しんどかったことだと思います。ほんとに「アホな息子」です。語る言葉がありません。

定期的に「レントゲン」も撮り、どんなに「医学」が進んでも、病気としては、「難病」でも無く、「感染症」のひとつであり、今や「古典的」な「結核」が、こんな状態で引き起こされるとは・・・「老人性結核」は現代の医学の進歩をついた「盲点」です。恐ろしい。

「ばか息子」の僕に「医学」は語れませんが、今は父がよくなることを願うだけです。


写真は帰っていた次男と「父」
9月24日、まだ感染病棟に入る前に撮る

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2011年09月20日

第3回映画会開かれる


台風の雨が続く土佐路ですが、今日は僕の勤めるホームで映画会を開催。

高知の自主上映グループ「小夏の映画会」を主宰する田辺浩三さんが、お年寄りにぜひと16ミリフィルムを使った『たけくらべ』(昭和30年 五所平之助監督、美空ひばり、岸恵子、山田五十鈴ほか)を映写機、フイルムをかついで、駆けつけてくれました。

田辺さんは、今の学校教育の在り方には、相当、疑問を持っていますし、学校以外で何もしない、おとなしい教師の姿には「怒り」すら感じています。

手弁当で、赤字覚悟の映画会をやっても、学校の教師は、まず、観に来る者はいないと、よく言います。確かにそうです。
組合に入る教師も激減しましたし、政治や環境、原発、さまざまな社会問題の会合や集会にも教師はほとんどいませんし、発言を聞くこともありません。

そう言えば、昔はどんな自主上映会をやっても、必ず、教師は見に来ていましたし、どんな会でも、必ず教師の参加がありました。しかし、本当に見なくなりました。「おとなしく」「いい子」になっています。

僕も若い頃は丸木位里、俊夫妻を撮り続けた土本典昭さんのドキュメンタリー『水俣の図』や、林竹ニさんの授業記録『開国』や『人間について』を東京から重たいフイルムを担いで帰り、地元で上映会をやったものです。赤字や参加数を心配しながら、それでも地元のひとに観てほしい、そんな時、1人で動くのではなく、教師以外の協力者がいました。普段からの「繋がり」があったから、こうした催しも可能だったと思います。

施設の上映会はDVDではなく、35ミリ映画フイルムを16ミリに焼き直したもの、
すこしでも昔の映画館の雰囲気を出してやりたいとの趣向です。

今回の作品は樋口一葉の『たけくらべ』を原作に文芸作品としたもの、主人公、美登利に美空ひばり、姉役に岸恵子、美登利に恋心を持つ少年役は若き日の市川染五郎(現松本幸四郎)、あと、佐々木孝丸、中村是好、山田五十鈴、望月優子など、ベテランが脇を固めていました。

田辺さん曰く、歌手の美空ひばりが唯一「歌わない映画」とのこと、映画としても良くできていて、家のため、妾奉公や、芸者、女郎になるのが珍しくなかった、悲しい時代が、この国にはつい最近まであったことなど、一葉の原作を読んでみたくなりました。

次回、第4回目は、来年3月頃、山田洋次の喜劇か、木下恵介の「野菊のごとき君なりき」をやろうかということになりました。

写真は第3回上映会 『たけくらべ』


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posted by うんちくウメッチ at 21:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月19日

無事、帰ってきました。総走行距離1550キロ


9月17日、台風で徳島道と山陽道が一部、通行止めになっていましたが、思い切って、8時出発、片道、約700キロ、走りに、走って、夜7時、八ヶ岳のふもとの村に到着。12時間のドライブでした。
一番たいへんだったのは徳島道、大雨で前がよく見えず、今回ばかりはトンネルの方が雨をしのげて楽に思えました。

途中、3か所で給油、徳島道、明石大橋、阪神高速、名神、中央道、長坂インターで降り。国道141を佐久方面に走り、家内の実家、長野県南佐久郡川上村に到着。海抜1100メートル、八ヶ岳を望む高原の村です。

村はレタスの産地として有名ですが、土佐と比べると、涼しくて楽。今年は暑いそうですが、それでも、朝6時の気温は15度、冬はマイナス10度を越します。

5月から10月までは信州、11月から4月までは土佐に住むのが理想ですが、現実は厳しい。

18日は村の文化センターで、大深山(おおみやま)遺跡出土の縄文土器を観たり、金山跡の遺物(家内の父が文化財保護委員で発掘)を観ました。
その後、馬越峠(まごえとうげ)を抜け、南相木(みなみあいき)と北相木の両村をドライブ、川下に下り、千曲川沿いの小海町、東馬流(ひがしまながし)の秩父事件戦死者の墓地や最後の本陣を回りました。

秩父事件最後の本陣となった井出家は、なんと、家内の父の従妹のところ、村に帰ってきて、そのことを聞き、驚いたことでした。
家内の親戚筋には、相木出身の秩父事件参謀、井出為吉(困民党軍壊滅後、潜伏、のち、逮捕され、懲役8年、憲法発布の恩赦で出獄)の家からも、嫁いできているとのこと。

18日は朝、7時半に信州出発、夕方6時に土佐に帰りつきました。

自動車免許を取ったのが3月7日、車が来たのが3月24日、まだ6カ月にならないうちに、少々「無謀」でしたが、事故もトラブルを無く、3日間で1550キロを走り抜きました。

「高速」はただ、ぶっ飛ばすだけ、知らない、行ったこともない村々をチンタラ走り廻る方が面白いですが、今回は、まあ、「腕試し」、土佐から信州は、やっぱり、遠いです。



写真は秩父事件、最後の本陣となった井出家と戦死者墓碑、川上村の様子、レタス畑と八ヶ岳ほか



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posted by うんちくウメッチ at 22:54| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月18日

信州まで運転してきます

台風の影響による雨も心配ですが、17日から19日まで、1人で運転して家内の実家まで帰ってきます。

ちょうど、車に乗り出して半年。今回は高速を使って8時間、土佐から八ヶ岳のふもとの村(長野県南佐久郡川上村)まで、初めての挑戦ですが、がんばってみようと思います。
高知道、高松道、瀬戸大橋、山陽道、名神、中央道の小淵沢まで、高速道路ばかり、村はそれから国道を走り1時間。片道700キロ。

まだ、免許を取って6カ月、「無謀」という声もありましたが、これも挑戦。

あいにく雨になりそうですが、スピードを出さず「安全運転」を心がけなくては。
また、後日、「無事」(?)に帰ってきたら、報告します。

(明日、台風で交通事情が悪かったら、中止。いずれ挑戦します。)

posted by うんちくウメッチ at 00:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月06日

8月終わる


暑い夏でしたが、昨年よりは楽でした。

教師時代は「夏休み」感覚で、休みも取り、子どもと同じで、「休み」を活用しましたが、今の仕事について、週休2日以外の休みはありません。働くことが当たり前になりました。

まあ、世間で長期の休みが取れるのは「公務員」と「大企業」くらいです。
「貧乏県土佐」は、8月でも「お盆休み」以外の休暇が無いのが普通でしょう。

教師を辞めて、つくづく教師は恵まれていたなあ、と思います。
正直、休みは欲しいですし、フランスのバカンスなど,うらやましいと思ったものですが、「ニホンのオトーサン」など、2週間も休みができたら、どこにも行くところが無くて、かえって「迷惑」な存在となりはしないか、心配します。

普段は一生懸命働いて、その代わり、夏は長期の休みを取るなど、まだ夢みたいな話ですし、社会が、それを許すようにはなっていません。日本では「バカンス」など、まだ夢のような話です。

僕など55歳で早期退職し、1年半ほど「ブラブラ」したので、まあ長期バカンスをまとめて取ったみたいなものです。今は働くことが使命でしょう。

特別、どこかに行くでもなし、穏やかに過ごしました。本もたくさん読んだわけではありません。

以下、面白かった本。

『はじめての宗教論 』 佐藤優著 左右巻2冊 NHK出版 生活新書
「怪物」佐藤氏も、元は同志社大学神学部卒のクリスチャン
ネットで読める「宗教論」が面白くて、熱心な読者でしたが、今回、本にまとまり、
さらに読みやすくなりました。
2巻本を「上」「下」とはせず、「右巻」「左巻」として出した珍しい編集です。
近代以後の神学も、代表作を紹介しながら、わかりやすく、解説しています。それでも神学は難しいですが、右巻の「旧約聖書」から考えた現代の捉え方など、共感します。『獄中記』にあった監獄での勉強が、この2冊にもよくあらわれています。のべ512日の「独房暮らし」を、世間の喧騒から離れてじっくり勉強できたいい経験だったと、本人は総括していましたが、難しい神学を、ここまで噛み砕いて解説した力量は、やはり「獄入り」の賜物でしょうか?
最近は「超売れっ子」になって、軽い駄本も多いですが、腰を据えて書いたものを読みたいものです。岩波現代文庫に入りましたが、『獄中記』は、人が長期に拘禁された時、どう考え、どう過ごすか、何を読むか、著者の精神力から学ぶことは多いです。
僕など、こんな忍耐力も強靭な精神もはありません。やってもいないことを「やりました」と認め、早くシャバに出たい「根性無し」です。

『僕もいくさに征くのだけれど  竹内浩三の詩と死』(稲泉連著 中央公論新社2004)
力作です。

家が貧乏で、「高等小学校卒」の学歴しかなく、15歳で「国鉄」に入った85歳の父は「聞けわだつみの声」に残された手記は、帝大や大学まで行ったエリートの「声」だが、学歴もなんの取り柄もない庶民大衆の「声」は少ない。ほとんどの兵士は何も残さなかった、と「高学歴」組には、やや批判的ですが、「聞けわだつみの声」には載らなかった竹内の「声」は、「国家」を背負わず、淡々と、「いくさ」の悲しみを物語っています。

戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
遠い他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

白い箱にて  故国をながめる
音もなく なんにもなく
帰っては きましたけれど
故国の人のよそよそしさや
自分の事務や女のみだしなみが大切で
骨は骨 骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨はききたかった
絶大な愛情のひびきをききたかった
がらがらどんどんと事務と常識が流れ
故国は発展にいそがしかった
女は 化粧にいそがしかった

ああ 戦死やあわれ

兵隊の死ぬるや あわれ
こらえきれないさびしさや
国のため
大君のためしんでしまうや
その心や
posted by うんちくウメッチ at 20:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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